海外取引所(Binance等)から日本円出金や暗号資産の出庫ができない原因・対処法

【注意】Binanceから日本円出金・国内取引所への送金は不可に!その背景と対策を解説

海外の暗号資産取引所(今回、確認したのはBinance)の口座から暗号資産を日本円を出金したり、日本の暗号資産取引所へ送金できない場合があります。

なぜ出金・送金できないのか?

少なくともBinanceは、もともと日本円での出金には対応していなかったようです。ただBinanceへ暗号資産を送金してしまった方もいらっしゃるかと思います。その場合、日本円での出金ができないと困りますよね。このことは、他の海外取引所でも起こりうることかもしれません。そこで、次の手として考えられるのは日本国内の取引所に暗号資産として送金し、国内取引所で日本円として出金することです。

ただ、2024年7月時点では、Binanceは日本国内の取引所へ出金もできない状態です。日本の法律では、海外取引所からの日本円出金や、国内取引所への暗号資産の送金は制限されていることが原因のようです。

背景には金融庁の規制強化

日本の金融庁は、従来より規制を強化し、「トラベルルール」を新設しました。簡単に言うと、暗号資産などを移転する際は、暗号資産の取引所間で情報の伝達が必要になりました。(正確な情報については、金融庁資料を参照してください;https://www.fsa.go.jp/news/r4/sonota/20230526-2/00.pdf))。

このトラベルルールの対応のために、Binanceは、日本国内の取引所への暗号資産の送金を停止しているようです。

具体的な対策は?

アンホステッドウォレットへの出金: 暗号資産ウォレットに出金し、そこから国内取引所へ送金する方法も考えられます。ウォレットとは、暗号資産を保管できる財布のようなものです。アンホステッドウォレットとは、取引所などが管理していない個人で利用するウォレットのことです。有名なものでは、「メタマスク」などがあります。ウォレットを使用する際は、管理には注意が必要です。

Binanceからの出庫方法としては、日本居住者向けのサービスを提供している海外取引所へ出庫する方法もあります。ただし、他の海外取引所に出庫したとしても、その海外取引所から日本円で出金できるとは限りません。実際に、日本円での出金に対応している海外取引所は少ないようです。

とめ

Binanceからの日本円出金や国内取引所への送金ができない状況は、日本の金融規制によるものです。安全に資産を管理するため、早めの対策を検討しましょう。

【免責事項】

本記事は、暗号資産の海外取引所からの出庫方法に関する一般的な情報提供を目的としており、特定の取引所や銘柄の推奨、投資助言、法的助言を構成するものではありません。

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暗号資産に関する法規制や税制は、国や地域によって異なります。利用者は、ご自身の居住国における法規制や税制を遵守し、自己責任で取引を行う必要があります。

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